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創業70周年を迎えてのご挨拶

お陰様で三田理化工業は創業70周年を迎えることが出来ました。
ひとえにお客様、取引先様、仕入先様、関係者様の皆様のご支援ご協力の賜物であると深く感謝申し上げます。

創業70周年についてご説明申し上げますと弊社は昭和24年、1949年の4月に亡き父千種喜作が21歳の時に個人企業三田理化器製作所として創業致しました。兵庫県三田市出身ですので、当初より全国での商売を目指し、読み易く「みた」と名乗ったようです。創業して今日まで、いつも順調であった訳ではありません。時には厳しいことも有り、昭和39年、1964年の11月に三田理化工業株式会社へ社名・組織を変更致しました。その為、新しい令和の時代のスタートに合わせて、今年、令和元年11月を三田理化工業の創業70周年とさせて頂くことにしました。

70周年を迎えることが出来ましたのは、ひとえにお客様、取引先様、仕入先様、関係者様の皆様のご支援の賜物であると深く感謝申し上げます。

さて、昨年に70周年について、社内で色々と考えました。まずはそのような周年行事をするのかと言うところからでした。70年と言っても創業から51年間を父が、残りの19年間を私が務めた二代の会社です。
次のキリで言うと80年あるいは100年でもと考えましたが、私の年齢が62歳になること、幸いにして次の世代が成長の過程にあることから考えて、創業からの歴史が残り、創業者の思いを私から継承出来るうちにと、社史編纂と感謝の集いの開催を決意致しました。
いざ始めてみると、とても大変な作業でした。業務の傍らなので時には休日や深夜に及ぶことも有りました。幸い多くの資料や写真を残してくれていたので、また、次世代の婿や次女、社員にも手伝ってもらい、ようやく、編纂することが出来ました。三田理化工業をご理解頂きたいという思いを込めたつもりでございますので、ご拝読頂ければ幸いでございます。同時に社史に加えて三田理化工業の思いを更に分かりやすくお伝えしたく、先程の動画を作成致しました。

古い資料や写真を見るとどうしても手が止まりました。子供の頃に結核検査用のガラス喀痰容器を油紙で包んで、箱に入れる作業を家族総出で内職したこと、洗浄機のブラシに金具を付けるカシメ作業をして、父から「1本1円」のお小遣いをもらったことなど、50年程の前のことです。
三田理化工業へ入社して大阪市立大学医学部附属病院や大阪市総合医療センター、兵庫県立こども病院、国立小児病院への自動洗浄機や自動分注装置などを納入致しましたが、中でも兵庫県立こども病院では納入した開発機がまともに稼働せず、半年ぐらい間、休日も正月も無く、毎朝病院に通って、お客様の代わりに洗浄作業をして、修理や改造を繰り返したこと。阪神大震災の時には大阪と三田も交通が不通となり、三田の自宅も被災した中、父が震災翌日には三田の自宅から西脇の開発センターに車を走らせ、開発センターに在庫していたディスポ哺乳瓶を水道の止まった神戸中央市民病院に段差のついた橋や道路を車で飛び越えてお届けしたこと。
そして新開発センターの建設時に地鎮祭を済ませて、これからと言う時に父が急逝したこと。竣工しても設備がうまく立ち上がらずに数カ月も生産が出来ない状態が続き、お客様に大変なご迷惑をお掛けすることとなり、毎日のように開発センターに通い、時には作業室に段ボールを敷いて夜明して立ち上げたこと。などを思い出しました。70年は次々とハードルを越えたというより、困難に対して決して諦めなかった歴史なのかも知れません。

三田理化工業は病院・製薬向けの洗浄・滅菌・調乳・製剤などの機器と医療用の洗浄滅菌済み消耗品の二つの事業でここまで来ました。いずれも肉眼では見えない菌を取り除き、医療、製薬の現場でお使い頂くものです。目に見えないものとの戦いです。人に見えないところ、人の目に触れないところでも、いかに誠実に真面目に、決めたことを守って実行するかと言うことです。それを実行するからこそ信用して頂き、今日の三田理化工業が有る訳です。
三田理化工業はこれからも見えるところでも見えないところでも変わらず努力を続け、そのような人材を育てて、オンリーワン・ナンバーワンのものづくりをして社会に貢献して参ります。既存事業にも新製品、新サービスを投入し、新事業にも挑戦して行く覚悟です。次世代も育成して次の100周年に向かって参ります。

「道なきところに、道をつくる。」を新しいスローガンとしました。

まさに、これが70年前から三田理化工業が歩いてきた道、そしてこれからも歩いて行く道なのです。

あらためて皆様に感謝を申し上げるとともに、今後とも更なるご支援とご協力をお願い申し上げます。

最後になりましたが、社内外の先人たちと、今は亡き父と、現在は施設で療養しております母にも感謝をし、私のご挨拶とさせて頂きます。

令和元年11月27日

三田理化工業株式会社
代表取締役 千種康一