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RACOON NEWS

2021.12.20

調乳ガイドラインって知ってますか?

前回、「調乳ってなに?」をご紹介させていただきました。

前回記事はこちら ⇒ 「調乳ってなに?」

今回は、安全・安心の調乳を行うために定められた調乳ガイドラインについてご紹介します。

調乳ガイドライン(乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン)は2007年にWHO(世界保健機関)/FAO(国連食糧農業機関)が作成、公表されたものです。https://www.who.int/foodsafety/publications/micro/pif_guidelines.pdf

同年に、厚生労働省からも調乳ガイドラインについて要約、仮訳したものが作成、公表されています。
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/kanshi/070605-1.html

本ガイドラインは、粉ミルクは製造上、エンテロバクターサカザキなどの有害な菌に汚染されることがあり、現在の製造技術では滅菌された粉ミルクを生産することが不可能なため、調乳時に70℃以上の温度を保つことが必要であると記載されています。
これはエンテロバクターサカザキが70℃以上で不活化するためです。

構成としては、1部:医療環境、2部:家庭環境に分かれており、どちらについても、70℃以上で調乳をすることが明記されています。

弊社が提案する調乳システムについて、2部の医療環境が該当しますが、70℃以上での調乳について中心に書かれています。
一括調乳は、無菌操作法/終末殺菌法の2種類の方法がありますが、無菌操作法における対応としては、混合撹拌時の温度管理が重要であり、終末殺菌法の場合は殺菌温度の設定が重要なポイントとなります。
その他に、哺乳瓶の洗浄/滅菌の重要性なども明記されており、医療環境におけるハザードへの対応が示されています。

調乳ガイドラインが公表された2年後の2009年に厚生労働省よりガイドラインの周知活用について、各都道府県の保健所等へ再度通知があったことで、皆さまも認識されているかと思います。

弊社でも、調乳ガイドラインの内容について、把握及び解釈し、調乳システムを提案しております。

調乳トータルシステムのご紹介はこちら

調乳ガイドラインへの対応について、不明な点などがございましたら、何なりとご相談ください。

よろしくお願いいたします。