終末殺菌機/冷却槽
生まれたばかりの新生児が飲むミルクは、作る過程の衛生面にも気を付けなければなりません。調乳作業時の衛生管理には二つの方法があります。
無菌操作法:無菌操作法は、調乳前に哺乳瓶や調乳器具の洗浄・滅菌を徹底し、調乳中も無菌的な環境を維持する方法です。
終末殺菌法:終末殺菌法は、途中の衛生環境に気を付けながらも、菌がミルク内に混入した場合に備え、調乳作業の最後にミルクを加熱殺菌を行う方法です。
調乳の安全性を高める二つの方法:無菌操作法と終末殺菌法
→ https://www.racoon.co.jp/racoon/post-18/
三田理化工業では、どちらの衛生管理も実現する製品をそろえています。
ここでは、終末殺菌法に必要な機器をご紹介します。
終末殺菌工程
一般細菌を殺菌する65℃で低温殺菌します。
終末殺菌によるミルクの栄養源の損失を最小に抑えられます。
冷却工程
終末殺菌により温度が上がったミルクを冷やすための工程です。殺菌後、菌が繁殖しにくい環境に整えます。
終末殺菌冷却槽PCH
終末殺菌冷却槽PCHは、終末殺菌法において調乳をされる場合の、哺乳瓶へ分注されたミルクを終末殺菌後、即冷却する画期的な製品です。


特徴
- 終末殺菌~冷却までこの1台で
- 効率的な終末殺菌が実現
- 最大240本のコンテナを収納可能
| 型式 | PCH-150 | PCH-180 | PCH-200 | PCH-230 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 外寸 (mm) |
幅 | 1500 | 1800 | 2000 | 2300 |
| 奥行 | 800 | 800 | 800 | 800 | |
| 高さ | 1400 | 1400 | 1400 | 1400 | |
| 材質 | 本体:SUS304 ヒーター:SUS316 | ||||
| コンテナ収容数 | 5台 | 7台 | 8台 | 10台 | |
| 加熱方式 | 電気ヒーターによる湯煎式 | ||||
| 終末殺菌温度管理 | サンプル温度センサーによるミルク温度計測 | ||||
| 殺菌温度 | 標準72℃ 最高95℃まで1℃単位設定可能 | ||||
| 殺菌時間 | 標準15秒 最長5分まで1秒単位設定可能 | ||||
| 運転工程 | 給水→加温→殺菌→冷却→急速冷却 24時間タイマーによる自動運転準備 |
||||
| 操作表示 | 液晶カラータッチパネルによる操作/設定,工程,温度,異常 表示 警報ブザー付き |
||||
| 電源(200V 3φ) | 10kW | 11kW | 13kW | 15kW | |
| 配管 | 給水 15A 給湯 15A 高温排水 25A | ||||
終末蒸気殺菌機 MHS


蒸気でミルクの終末殺菌を行います。
特徴
- 最大96本をまとめて流通蒸気による終末殺菌が可能。
- 冷却槽と分けて使用することで、多くのミルクを作る場合に最適。
- 調乳器具・キャップ・乳首などの消毒なども可能。
| 型式 | MHS-40E | MHS-70E | |
|---|---|---|---|
| 外寸 (mm) |
幅 | 400 | 700 |
| 奥行 | 800 | 800 | |
| 高さ | 950 | 950 | |
| 材質 | 本体 配管:ステンレスSUS304 | ||
| コンテナ収容数 | 2台 | 4台 | |
| 加熱方式 | 流通蒸気(電気ヒーター) | ||
| 運転モード | ①終末殺菌:ミルクの終末殺菌 ②消毒:調乳器具、キャップ、乳首の消毒 及び 槽内の消毒 ③予熱:終末殺菌、器具消毒の時間短縮モード |
||
| 温度管理 | サンプル温度センサーによるミルク温度及び槽内温度計測 | ||
| 終末殺菌温度 | 標準72℃ 最高95℃まで1℃単位設定可能 | ||
| 終末殺菌時間 | 標準15秒 最長999秒まで1秒単位設定可能 | ||
| 消毒温度 | 標準95℃ 1℃単位設定可能 | ||
| 安全機構 | エゼクター消蒸機能 空炊き防止機能 | ||
| 扉 | 手動開閉式 | ||
| 電源(200V 3φ) | 2kw | 4kW | |
| 配管 | 給水:15A 高温排水:25A | ||
| オプション | 蒸気ヒーター式へ変更可能 型式末尾 E→S 記録計 |
||
終末殺菌槽MPT
湯せん式による終末殺菌槽です。ミルク量に関わらず温度ムラが出にくい為、一定の品質でミルクの殺菌が出来ます。殺菌温度は70℃~95℃まで1度単位で任意設定が可能です。
特徴
- 湯せん式のため、殺菌温度が安定している
- 最大192本の哺乳瓶を一度に殺菌可能


| 型式 | MPT-150E | MPT-180E | |
|---|---|---|---|
| 外寸 (mm) |
幅 | 1500 | 1800 |
| 奥行 | 800 | 800 | |
| 高さ | 1400 | 1400 | |
| 材質 | 本体:SUS304 ヒーター:SUS316 | ||
| コンテナ収容数 | 5台 | 8台 | |
| 加熱方式 | 電気ヒーターによる湯煎式 | ||
| 終末殺菌温度管理 | サンプル温度センサーによるミルク温度計測 | ||
| 殺菌温度 | 標準72℃ 最高95℃まで1℃単位設定可能 | ||
| 殺菌時間 | 標準15秒 最長5分まで1秒単位設定可能 | ||
| 運転工程 | 給水→加温→殺菌 連続運転可能 24時間タイマーによる自動運転準備 |
||
| 操作表示 | 液晶カラータッチパネルによる操作/設定,工程,温度,異常 表示 警報ブザー付き |
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| 電源(200V3φ) | 9.1kW | 11kW | |
| 配管 | 給水 15A 給湯 15A 高温排水 25A | ||
| その他 | 設置環境によりサイズ変更可能 | ||
冷却槽MCC、MTC
本冷却槽は、ラックーンコンテナに装填されたまま、哺乳瓶を本冷却槽に投入、冷却後保存する為の冷却槽です。
MCC
槽内に強冷水を準備させ、 哺乳瓶投入後、強冷水を循環させながら強制冷却をします。
速やかな冷却の為、菌の繁殖リスクが低く、安心して冷蔵庫保管ができます。

| 本体寸法 | W1100×D800×H950(mm) |
|---|---|
| 本体材質 | 外装:ステンレスSUS 304 配管:ステンレスSUS 304 |
| コンテナ収容数 | 4コンテナ(24本立) |
| 運転工程 | 給水→強冷水準備→冷却 |
| 電源 | AC200V 3φ 1.0kw(50Hz/60Hz) |
| 温度計 | サンプル瓶にて温度計測 |
| 配管 | 給水15A 排水25A |
| その他 | 外寸幅は設置スペースによりサイズ変更可 |
MTC
本冷却槽は、ラックーンコンテナに装填されたまま、哺乳瓶を本冷却槽に投入、冷却後保存する為の冷却槽です。哺乳瓶に分注されたミルクの温度は約60℃と考えられますので、即冷却を必要と致します。そのため自動的に第一次清水予冷後、さらに冷凍機に依り5℃に保存された冷水で自動的に第二次強制冷却をします。
速やかな冷却の為、腐敗等の心配もなく、安心して冷蔵庫保管ができます。

| 本体寸法 | W1500×D800×H1400(mm) |
|---|---|
| 本体材質 | 外装 ステンレスSUS-304 配管 ステンレスSUS-304 冷却タンク ステンレスSUS-304 |
| コンテナ収容数 | 5コンテナ(24本立) |
| 運転工程 | 全自動運転 |
| 操作表示 | 液晶カラータッチディスプレイによる操作、設定、工程表示、温度表示、異常表示、警報ブザー付 |
| 電源 | AC200V 3φ 2.0kw(50Hz/60Hz) |
| 温度計 | サンプル瓶、温度計測式 |
| 配管 | 給水20A 排水25A |